「追悼のしおり」に書かれた言葉

先輩のK先生のお母さんのお葬式に行ってきました。

家に帰ってきて、“お非時”を開けて見て見ました。
コーヒーや紅茶、ナッツが入っていました。
そして、お葬式でよくある、あいさつの書かれた紙が入っていました。

「はいはい、いつものね。」と思いながら、まあ、ゴミ箱に入れようとしたその時
それが、“よくある”挨拶の文では無いことに気づきました。

冒頭に
「おかあさん、本当にありがとう」と書かれていたのです。
びっくりして、よくよく読んでみると
そこには、お母さんへの思いが、素直に、心をこめて書かれていました。

それを読んでいて、知らず知らずに涙がこぼれていました。

勝手にネット上に書いていいものか、良心が痛みますが
ちょっとだけ、抜粋してご紹介させてください。

「おかあさん、本当にありがとう」

今でもふと思い出すのは、シャーシャーと家の中に

小気味よく響いていた編み機の音。右へ左へ母の手が

動くたびに少しずつ編み上がって行く様子を見て

次はどんな可愛い柄のセーターが出来るんだろうと

わくわくしたことを今でも覚えております。

何着も編んでもらったセーターのぬくもりは、そのまま

幼き日の暖かい思い出・・・。振り返れば、母の愛情とやさしさが

改めて胸にしみいり、感謝の念が込み上げてなりません。


後半は、孫の面倒をよく見てくれたことなどが書かれ・・・

作りかけのパッチワークも目にとまり、言いようのない寂しさを覚えますが、

見守る母に心配をかけぬよう、これからも父を支え、家族仲良く励んでまいります。

と結ばれ、あとは、「お世話になった皆様へ~」と続いていきます。

今まで、数々の葬儀に参列してきましたが
このような心のこもったあいさつ文を目にしたのは、はじめてのことです。
素晴らしい親子関係だったのだなと思いますし
このような気持ちをきちんと表現できるK先生は、(前々から素敵な人だと思っていたけど)
やっぱり素敵だと思いました。
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by anzu-tushin | 2011-04-19 16:48 | 趣味・日常の話 | Comments(2)

Commented by 平瀬 徹 at 2011-04-21 19:37 x
私も、会葬御礼の挨拶は、自分で考えました。
長くなりましたが、いちいち父のことをお一人お一人にお話するのは泣けてきたので、文章にしてと思いました。
「こんなこと言うの失礼だとは思うけど、いいお葬式だった」と言われました。
葬儀屋さんや親戚への応対で、なかなか独りになる時間がなくて大変でしたが、父のことをきちんと皆さんにお話したくて頑張りました。

早いもので7月には三回忌、お墓開きもしないといけないので、これからもうひと頑張りです。
Commented by あんず at 2011-04-22 08:11 x
>平瀬さん
平瀬さんとお父様との関係も、とても素晴らしいものだったのですね。うらやましいです。